現在全国の病院を中心に行われている糖尿病治療には大きく分け
て「食事療法」「運動療法」の3つがあります。この中で、全ての
糖尿病治療の中心をなすのが「食事療法」です。
 この「食事療法」の一般的な目的は、摂取エネルギーを適正量に
抑えバランスのとれた食事を三度三度規則正しく摂り、血糖値を安
定させ、肥満や合併症への移行を防ぐことにあります。


@砂糖、脂身などエネルギー量の高い物は避ける。
  例)たらこ、レバー、玉子など
A必要な栄養素が適量に含まれた同じくらいの食事の量を毎日決められた時
  間に規則正しく食べるようにする。また、腹七分目に食べる。
B食物繊維を多く含む食品を食べる。
  食物繊維は、便秘の解消以外にも食後の血糖を下げる。コレステロールを
  下げる。大腸癌や動脈硬化を予防する。
  例)海藻、きのこ、果物、野菜、豆類など
C塩分の多い食品のとり過ぎに注意しましょう。
  高血圧症のもとになるため、摂り過ぎに注意しましょう。
  例)漬物、塩鮭、シラス干し、ハムなど 

糖尿病の治療で重要な”食事療法”について

 甘い物の代表として砂糖を例にとると、摂取した砂糖は小腸の消化
酵素によって、ブドウ糖と果糖に分解され、速やかに消化・吸収され
ます。吸収されたブドウ糖は、血液中に溶け込み血糖値を上げます。
私達が食事をして、満腹感を感じるのは、一定以上に血糖値が上がる
と、脳が「もうお腹が一杯です」と信号を出すからです。ここで高く
なった血糖値を下げるのがインスリンです。
 ところが糖尿病の人は、このインスリンの働きが健康な人に比べて
悪いため、すぐには血糖値がさがりにくくなっています。さらに余分
なブドウ糖は体内で脂肪に変えられ肥満の原因になります。このよう
に糖尿病の人にとって、糖分を余分に摂ってしまうと血糖値を上げた
り肥満の原因になったりするため、砂糖を代表とする甘い物が糖尿病
の敵と昔から言われてきたのです。

Q,なぜ”甘いもの”は糖尿病の敵といわれるのでしょう?

◎消化・吸収とは…小腸の消化酵素によって糖質が分解され、吸収され
         ることで人が食物からエネルギーを得る第一の作業
         のことです。
         糖(単糖)の形で吸収され、血糖値を上げます。
         肥満の原因になります。
◎発酵・吸収とは…大腸の中にいる腸内細菌によって、小腸で消化・吸
         収されなかった糖質が分解され、いろいろな形に変
         えられ、吸収されることで人が食物からエネルギー
         を得る第二の作業のことです。
このように、私たちが食物からエネルギーを得る場所は、小腸・大腸の
2つの臓器からということがわかってきました。ここで大切なのは、現在では糖質のカロリー(エネルギー)は、小腸での消化吸収と大腸での
発酵・吸収をたし合わせて計算していきます。

Q,「消化・吸収」と「発酵・吸収」の大きな違いってなあに?

 糖尿病や肥満の予防・治療のためには、『食事療法』で糖質や脂質の摂取
量を適正量にとどめることが必要なのですが、糖質の種類を選ぶことも重要
なポイントになります。それは、糖質は種類によって消化・吸収されるだけで
はなく、発酵・吸収されるものもあることが栄養学の進歩によって明らかにな
ってきたからです。つまり、はっきりしなかった糖質の体内での行き先が少し
づつわかってきたのです。
 そこで次に、現在まで明らかにされている糖質の体内での行方、消化・吸
収と発酵・吸収の違いをみていきましょう。

Q,糖質は、お腹の中のどこへ行くの?

糖尿病と甘い物の関係について!!   

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